箱にまつわる景色たち
オフィスに箱を置くと様々なシーンが生まれるが、ちょっとした勇気をもって配置で遊んでみるとさらに魅力的な空間に!
バルセロナのとあるオフィスには、ミーティングスペースを兼ねた大きな箱が置かれている。一見、無造作に置かれているようにも思えるけど、そこには細やかな思惑が見え隠れ。素材もスケールも軸も、全てがオフィス空間と異なる箱だが、箱の内部に存在する柱だけが、オフィス全体の規格とリンクしていて、2つの空間性を同時に体験できるユニークな場所になっているようだ。このスペースは両サイドが全面ガラスで箱の向こう側も見えるため、ミーティング風景の向こう側の仕事風景が眺められたりと、景色が重なって見えるのも面白そうだ。
ミーティングスペースは、空間内に箱をつくって、、というアイデアは時々見かけるが、この一見合理性に欠けたレイアウトは実にユニーク。配置の際には少々思い切った決断が必要になるかもしれないが、レイアウトの結果生まれる余剰スペースで、あえて死角となる狭い場所を作ってこっそりと自分の時間を楽しんだり、広めのスペースを残してテーブルを囲んでサクッと打ち合わせができる場所にしたりと遊び心もくすぐられるはず。しかも箱自体がインテリアのようで、中で打ち合わせする人たちも画になるのだ。箱はオフィスの中で欠かせないの存在になることだろう。
オフィスの中に箱を作ってミーティングスペースを設けようと思った時には、ぜひこのオフィスを参考にしてみてほしい。
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