Lights, Camera, Action!
カメラフレームを思わせる黒い開口部の先で、光をはね返す白いスペース。そこで繰り広げられるのは、スタッフのリアルな映画制作ドキュメント!?
中国は上海にある映画会社のオフィスは、見ての通り白と黒のモノクロ。フィルムやカチンコをモチーフにしたようなエントランスなど、自分たちの仕事への愛情や敬意が随所に感じられる。
中でも興味深いのは、開口部によって切り取られる風景だ。何気ないミーティングも、大きなファインダーを通して眺めれば、さながら映画のワンシーン? ...は、さすがに大げさだけれど、客観的な視点があることで、モチベーションを高めつつ程よい緊張感のなかミーティングに臨めそうだ。一方で室内からの風景もまた然り。向こう側を通り過ぎる人は、見方を変えれば「フレームin/out」。開口部に収まる人やアイテムのふとした構図が、制作に思わぬヒントをもたらしてくれることもあるかもしれない。そして何より、オフィスを訪れた人に「この会社なら、おもしろい作品を作ってくれそう」という期待をもたせてくれるだろう。
映画会社ならではの考え方ではあるけれど、自社の仕事内容を内装に取り入れることで、良い影響をもたらすことは少なくないはず。新たなオフィスづくりのメガホンをとるなら、そのことを頭の片隅において構想を練ってみてはいかがだろう。
SHARE