オフィスに枯山水?
中国は広州市にあるこちらのオフィス。製紙工場としての役目を終えて生まれ変わった空間からは、どこか奥深さが感じられる。
もちろん、その立役者はオフィスに横たわる不思議なスペースだ。白砂が敷き詰められて石が置かれた様子は、枯山水さながら。なにせ向こう岸に渡るための飛び石橋まであるのだ。
ひとつ気になるのは、石の規則正しい配置や大きめなサイズ感。余白の美しさを大切にする日本庭園とは少し趣が異なるなと思っていたら、それもそのはず。実はこの石、リノベーション前の建物の躯体なのだとか。
ワークスペースを目一杯確保せず、あえて建物の歴史を残すことで、新旧2つの時間を共存させたこの空間。静けさと奥深さを併せ持つこんなオフィスなら、忙しい日々でも心にゆとりが持てるかも?