自分好みの光を求めて
白い外観に小判形の窓が散りばめられたこちらのオフィス。ミニマムな1棟ビルの中には、光をキーワードとした多様な空間が広がっていた。
オフィスやショールーム、ギャラリーなど、多彩なスペースを5つのフロアに渡ってコンパクトにまとめたオフィスは、白い外観と対照的なコンクリート素地仕上げのモダンな空間。クッション素材をあしらった扉など目を引くポイントは数あるが、この空間の1番の魅力は光の取り入れ方だろう。フロアをつなぐ階段の上部がトップライトになっていて、穴のあいたスチール製の段板を通して光が下階に届き、フロアによって異なる明るさの空間が広がるのだ。
このオフィスではすでに用途が割り当てられているが、例えば、あえて丸っとフリーアドレスで働くスタイルもいいかもしれない。空間を上り下りして自分好みの明るさと場所を見つけて働くことで、浮き沈みのある集中力を持続することができるかも。仕事に疲れたら、鯨が呼吸をするように屋上のテラスでほっと一息ついて、また潜る。そんな働き方も面白そうだ。
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