Co-Working in Mexico
料理人が素材の味を活かして料理をつくるように、空間が持つ魅力を引き出すオフィスづくりがあるみたい。
そんな当たり前のことに改めて気づかせてくれるのが、ご紹介するメキシコのコワーキングオフィス。素材に関しては元工場の大空間にノコギリ屋根&トップライト付きという申し分ないポテンシャルだが、その魅力をより引き出しているのは、大胆なレイアウトと素材の味を活かしたシンプルな空間演出だろう。
本来であれば逆のような気もするが、広々としたメインスペースに卓球台を配置して、ワークスペースはロフトの下に。アイデアに煮詰まったときのリフレッシュコンテンツが中央に置かれるのは、クリエイティブな人が集まるコワーキングオフィスらしい演出だ。職種の異なるクリエイターとの交流もかねて卓球で汗を流すことで、新しいアイデアが生まれることも?
その一方で風通しのよい空間づくりも魅力的。間仕切りは天井いっぱいまで伸びるガラスサッシとすることで、光を遮らず空間が持つ健やかさはそのままに、透明性の高いスペースが広がっているのだ。「他のクリエイターはどんなふうに仕事を進めているんだろう?」。そんな素朴な興味にも応えてくれそうだ。
ロフトへ続く傾斜を緩くとったゆとりのある階段の踏面など、広々とした空間を活かした演出もこのオフィスらしい特徴の1つ。スペースに応じて素材の特徴を活かしつつ、色合いのバランスを考えたスタイリッシュなこの空間。魅力的なオフィスづくりのレシピにしてみては?
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