歴史に敬意を表して
100年前の建物のリノベーション。ついつい守りに入ってしまいそうだが、、、。
ニュージーランドはオークランドの港に隣接する築1世紀の“遺跡”的建物の最上階区画をリノベーションしたこのオフィス。木造の梁や筋交い、天井板など、1世紀の時を経た骨格むき出しの空間は、思わず息を飲むインパクト。
最上階ということもあり、最大7Mの天井高さや、吹き抜け窓から覗く青空など随所に見所が散りばめられている中で目を引くのは、やはりライトセーバーを思わせるブルーライトが演出する近未来感だろう。鏡やガラス窓に反射して不思議な奥行きを感じられる空間は、働くスタッフのモチベーションはもちろん、来訪者の期待も高めてくれるはず。
シンプルな素材を使いながらも、巧みな演出で歴史ある木造建築と近未来感を見事に融合させたこの空間。ポテンシャルと対極の演出でギャップを生み出すことは、リノベーションにおける1つのテーマになりそうだ。
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