We need good vibrations!
人は働くとき、どれほどVIBEを保っているだろうか。
私たちの脳はいつもグッドなVIBEを求めて彷徨っている。気づけばインスタグラムで物珍しいものを探しているし、通りに新しい店ができていないか、いつも横目で追っている。昔、ザ・ビーチ・ボーイズは 「Good Vibrations」という曲を出したが、それから50年後の今、果たして人類はいいVIBEで仕事ができているだろうか。
広告代理店Saatchi & Saatchiのロシアオフィスでは、その心配は無用だろう。派手に輝く「VIBE」のネオンサインが、社員たちの目に嫌でも入りこんでくるからだ。オフィスの雰囲気はファッショナブルで、赤と白にピントを合わせた家具のチョイスがカッコいい。オブジェクトを白く塗ってバーカウンターを作ったあたりも、なかなかオシャレだ。広く視界が開ける部屋の雰囲気も、見通しが良くていい感じである。しかし何より目立つのは、やはり「VIBE」や「KEEP CALM」のサインである。
オフィスで何か標語を決めて掲げるとき、なかなか「VIBE」とは思いつきにくいかもしれないが、いいワードだと思う。 時間にせき立てられ、スピード勝負の仕事ばかりで、ノルマは増える割に、仕事の質は相変わらず高いものが求められるような現代では、60年代の「VIBE」など、スローリーに感じてしまうかもしれないが、そのスローリーさでこの名曲は生まれた。あなたのオフィスにもビッグな革命をもたらしたいのなら、最高にイケてる標語を、とにかくビッグサイズで掲げることだ。
SHARE