新旧混じるヴィンテージオフィス
1940年に建てられたレンガ造りのヴィンテージな建物。ここは元々、運送業社が使っていた場所だ。
アメリカのバージニア州リッチモンドにあるこの場所は、ブティックコンサルティングファーム「The Frontier Project」の新たなオフィス。かつて、建物の半分は高い天井とガレージ扉付きの店舗スペース、もう半分はトラックの搬入口部分として使われていた。
茶褐色のレンガの壁にグレーの大きな扉。トラックが出入りしていた光景がすぐ思い浮かぶほど、当時の状態をほぼそのまま残している。
リノベーションした中でもこだわりは、地元の大工さんに頼んだコモンテーブルやバー、スタンディングデスクなどのウッドエレメント部分。この空間が飾らない雰囲気で落ち着くことができるのは、つやのある新しい木材で作られたエレメントたちと、移転前から受け継がれてきた味のある太い木柱が同居しているからだろう。
メンバーのほとんどは、大部屋の中央にある正方形のコモンテーブルで働きつつ、時折スタンディングテーブルに移動して作業している。お互いの顔が見えるようにテーブルが配置してあり、空間を遮る仕切りもないので、仲間とのコミュニケーションもとりやすくとカジュアルに働けそうだ。
空間の持つストーリーに、こだわり抜いた素材とレイアウト。指し色の黄色も相まって、遊び心をもちつつ働けそうな空間である。
SHARE