たかが食事、されど食事。
アフリカに住むハネジネズミの特徴は、いつもダッシュで走り続けていることだ。サバンナに住む彼らは、大型動物に踏まれないよう、そして敵から身を守るため、日々走りまくっている。
当然エネルギーを消耗するので、数時間に一度は虫を捕食する必要があるが、なんと彼らは効率のいいハントのために、活動時間の大半をかけて枯草や土などの障害物をどけ、いつも道をきれいに整備しているという。
ハネジネズミからの教訓は、エネルギーを出すにはよく食べよ、そして食事のためのシステマティックな環境を整えよ、ということだろう。確かに人間も、オフィスでバリバリ働くためには、数時間に一度とは言わないまでも食べ物は欠かせないし、狩りはしないまでも職場で何がしかの料理をこしらえるなら、それなりに整備された環境が必要だ。
ポット、冷蔵庫、レンジくらいなら、どこの会社にもあるだろうが、イギリスの広告会社Rock Kitchen Harrisのオフィスには、まさに完ぺきな「お台所」が備わっているから、すばらしい。バーでのミーティングとまではいかないまでも、仲間と談義しながら料理できるキッチンが職場にあれば、コミュニケーションレベルは格段に上がるだろう。いくら仕事中とはいえ、狭くて片付いていない自分のデスクで、ランチを胃に詰め込む必要はないのだ。きれいに片付いたキッチンは、職場を何倍も明るく、そしてパワフルにしてくれるに違いない。
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