モルタルと空のオフィス
元工場という過去のストーリーを引き継ぎ作られた、正にインダストリアルと言える空間。今回は、上海にあるコンサルティング会社のオフィスのご紹介。
元工場の空間は、その温度感を残しつつ、先進的なオフィス空間に生まれ変わっていた。
最上階のペントハウスで、天井は空。本来、明るく健康的な環境なはずなのに、空間の多くを占めるモルタルの仕上げと、グレートーンに仕上げられた空間から醸し出す雰囲気は、稀に見ぬほどの大人っぽさを感じる。
照明は吊るされた裸電球に、天井からのスポットライトのみ。デスクに設置されている照明スタンドを灯し、機能する夜のこの空間も一度みてみたいと思うのは、自分だけだろうか。きっとその辺にあるBARより色気のある空間に仕上ることだろう。
無機質な印象を受けながらも、上に広がる空と、この空間のモルタルを一層際立たせる木の壁面が和らげてくれる。
明暗、無機有機、色々な要素が絡みながらも、絶妙にバランスのとれたこの空間は、一度訪れてみたいと思わせてくれる素敵オフィスだ。
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