まるで公会堂
こちらは2014年にできあがったロシア、モスクワのトヴェルスカヤストリートに位置する国営通信事業者セントラル・テレグラフのオフィス。とても歴史のある建物です。
地元のArchiproba studioが手がけたオフィスですが、建物自体は1927年にモスクワのコンクリート建築の先駆者である建築家のイワン・レルベルグが設計したもの。リモデルされるまで数年間使われていなかった空間で、スペースの復元にはかなりの時間が費やされたそう。
敷地は1400㎡、天井も7mもあり、両サイドは上から下まですべて窓。とにかく開放的です。入り口を入るとまず、セミナーやプレゼンテーションなど社員教育や公共活動などにも使える空間。500人以上収容可能なホールも、これだけ天井が高いので声も響いて音響効果は抜群。部屋はいくつかに区切られてはいますが、すべてガラスの仕切りなので圧迫感はありません。所々にカラフルな椅子やテーブルをちりばめてみたり、家の形をしたコーヒースタンド兼会議室などなど、要所に遊びがあってホッとします。一番奥にはまた共同の作業場所が設けてあり、スタッフもコミュニケーションを取りやすいオフィス。通信事業者というと堅苦しいイメージもありますが、多くの人間の出入りするにぎやかなオフィスであることは間違いありませんね。
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