人はたいてい、自動販売機から何かを買うとき、あまりワクワクした感情は抱かない。水分やカフェイン、その他もろもろの補給ができればいい。会社の自販機前は、スケジュールの合間にエネルギーをチャージするための、刹那な場所にすぎない。
Briggo Cofee社とfuseproject社のデザインチームがつくった「Briggo Coffee Haus」は、そんな常識をくつがえすユニークなコーヒーハウスだ。
この産業用ロボットは、顧客の注文を記憶し、新鮮な豆を挽き、バリスタ並みに精密な方法で、きめ細かい泡の満ちたコーヒーを入れてくれる。
注文はその場でもできるし、急ぎのときは専用のiPhoneアプリから入力。
ラッテやブラックなど、さまざまなタイプを選ぶことができ、好みでミルクやフレーヴァーを追加。原料をグラム単位で正確に計量し、その構成に基づき、泡立てのパラメーターを計算するんだとか。
レシピ情報は、将来も使えるよう、クラウドに保存されるという。
暑い中、寒い中、わざわざカフェに足を運ばなくても、社内で質の高い一杯が頂けるのは、やはりうれしい。味気ないランチや打ち合わせとはもうサヨナラ。このマシーンは「補給」以上の何かを生み出してくれる。泡の満ちたコーヒーは、あらゆる場面でのコミュニケーションを活性化させ、よりリラックスできるものにしてくれるだろう。
https://vimeo.com/83444917