やっぱり気合です
まるで陶器のような美しいデザインの家電ブランド「アテハカ」。カフェ、レンタルスタジオ、ギャラリーなどを内包する、泊まるだけに留まらないホテル「クラスカ」。その両方をなんと同じデザインレーベルが手掛けている。家具、インテリア、建築、都市計画のデザインまで、幅広く活躍する「インテンショナリーズ」代表の鄭秀和氏へのインタビュー。


「家具から超高層まで、既成の枠などない」創業時の社訓の通り、そのプロダクトは多岐に及ぶ。建築をデザインするとは、建物としてのハコだけをつくるだけではない。そこで営まれる人の生活や視点、気持ちなどを含めて考える。そうやってアイデアが組み合わされて、まるで醸造されるように建築が完成する。完成するまでに生まれたいくつものアイデアが、たとえば家電のデザインといった、建築とは違うカテゴリーの仕事となるのだ、と鄭氏は語る。

アイデアの源泉となるスクラップは、「購入したオシャレな雑誌」からは選ばれない。機内誌、クレジットカードの会報誌、メディアの取材で貰った見本誌、女性誌。そんな建築とは異なる文脈から拾われたイメージが、タペストリーのように縫い合わされ、新たな空間となって立ち上がる。

細部に至るまでデザインされた空間。それはまるで全体がひとつの生き物のように呼吸を始めるのだろう。そうした建築物がいくつも融合し、次に鄭氏が目指しているのは都市計画だ。

壮大なプロジェクトが生まれる秘密は? なんとその答えは「気合」。ロジカルシンキングよりも、気合が大事、なのだそうだ。

デザイン誕生秘話から、新しいプロジェクトの構想まで。創造を実現させるその気合に満ちた働き方が、インタビューから伝わってくる。

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Writer:mia.nohara
「パタゴニア」で働くということ
2007年に出版された『社員をサーフィンに行かせよう』は、ビジネスをする多くの人たちに大きなショックを与えた。経営者や会社の広報が理想論を語ることはできるが、でも実際はどうなのか?渋谷のパタゴニアで働く香川さんへのロングインタビュー。
自分にあったやり方でやる。
ディープなカルチャー、冒険と実践をする人たち、新しいライフスタイルに関する情報を地に足の着いたリアルな目線で伝えている雑誌『Spectator』。その編集部が2011年の夏、東京から長野に移転していた。そこにある働くスタイルについての取材を実施した。